フラワーベース・花器の選び方
花器を用意するのが手間だから、うまく飾る自信がないからと花を飾ることを避けていませんか? 花を気軽に楽しむにはセンスや花の知識よりもインテリア性と実用性を備えたフラワーベースがあれば大丈夫です。
花のプロとしての長年の経験からお勧めのできる実用性とインテリア性を備えたフラワーベースを世界中から厳選しています。フラワーベースを購入するときには、花を飾る場所、ご自身の住空間、生活スタイルにあう花器であるかをイメージしてください。花がなくても存在が邪魔にならないインテリアにもなるフラワーベースであれば最適です。
一般のご家庭において物置に仕舞う花器をお持ちになる必要はありません。実用的で満足のできる花器を家具としてお持ち下さい。日常に花を飾る最大のコツです。フラワーベース以外の用途にも使える器があれば気軽に花を楽しむ強い味方になります。
フラワーベースは花を飾るための器ですのでデザイン性だけでなく花を飾るのにふさわしい形であることも大切です。お手入れが簡単でストレスを感じない花器であることも日常に花を飾ることが楽しくなるフラワーベースのポイントです。花器の選び方と楽しみ方をアドバイスさせていただきます。
花器の形とサイズの選び方
ご自宅や会社で日常的に使う花器の選び方を紹介します。上級者や特別なデザインを表現するアーティストのための器はまた別次元の世界ですので勘違いされないようにお願いします。
普段使いのフラワーベースを選ぶ際に大切なことは「きれいに洗えるかどうか」 です。当たり前すぎて何を言っているのか?と思われそうですが内側が洗えない花器は案外多く存在します。水の入っている底面と側面にぬめりが残っていればバクテリアが発生し花の導管がつまり水が上がらずに萎れてしまいます。花の水替えと手入れは、ただ水を入れ替えるだけでなく茎の底面を新しく切り戻しバクテリアの発生しない水を植物に与えることです。清潔な花瓶とバクテリアの潜在する花瓶とでは花の寿命が異なります。
大きさや形に関わらず食事をする器のように洗える花器であることも大きなポイントです。逆を言えば食器と同じスポンジで共に洗っても双方に問題を感じない常に清潔な花器であることが大切です。
花器口と花器底面の直径の「小さい方の口径」がその器に美しく入る花の最大量です。花器口が狭く底面が広い花器なら花器口に入る本数のみということは自ずと理解できますが、花器口が広く底面が狭い花器に入る本数も底面に着地できる本数だけです。また茎の部分がのびのびできる方が吸水しやすいです。器の中で物理的に茎や葉がどういう状況になるのか?を想像して花器をお選び下さい。
下の写真の金魚鉢のような花瓶は中級者向きですが万能です。センスと腕を磨くならお勧めの形です。
どういう種類の花を好んで飾るかで基本の花器のお勧めサイズは異なります。小さな草花系が好きなのか?ユリやデルフィニウムや枝物など縦の高さのある花が好きなのか?どちらを飾ることが多いのか?を考えてみて下さい。園芸種の小さな草花や短くなった花を飾るなら高さ15センチ位までのコップ程度の丈のSサイズ。花屋で売っているお花を普通にそのまま飾るなら高さ15〜25センチ程度のMサイズ。縦のラインや背の高い花や枝物が好きなら高さ30センチ以上のLサイズが安心です。
S・M・Lのサイズをそれぞれ取り揃えておくのが理想ですが、Mサイズ15〜30センチのものは一つ持っておくと便利です。
ちなみに当店では長さ調整ができることを前提にできる限り長い花丈でデザインしているので花束の箱に入る40〜60センチ高がメインです。花は切れば短くなりますが切花の丈を伸ばすことはできませんので、花を購入する際には手持ちの花器よりも長めの花を選ぶのも花を簡単に生けるコツです。
ガラス・花瓶
陶器
ブラス・アルミ・メタル
金属製花器は一般的にはあまり馴染みがないフラワーベースの素材だと思います。防水仕上げのブラスとアルミの花器は和洋兼用でき重厚感がありながらも案外軽いので大変重宝します。同じデザインでも陶器の場合はヨーロピアンファンタジーな雰囲気に偏ってしまいますが、落ち着いた色の金属素材の場合は洋室はもちろん木造建築の和の空間も違和感なく飾っていただけます。割れない花器は安全で本当に便利。
ブラスの多くは防水花器なので水を直接入れ花瓶のように使用できます。銅・青銅・シルバー等に着色加工されています。ブラスはガラス・陶器に比べ流通量が少なくあまり知られていませんが、高級感と味があり手入れがしやすく和洋を問わず飾れるおすすめのフラワーベースです。
アルミ花器もほぼ完全防水で軽量で扱いやすく安全で便利なフラワーベースです。
鉄やブリキを素材とする金属性の花器は完全防水ではないものが多く直接水を入れると水漏れの危険が高いです。防水の器をいれる外側の飾りの器で直接に水を入れる器ではないと認識しておいてください。完全防水ではないので屋外には向いています。
かご
植物を原材料とする籠は花を飾るのにとても相性の良い器です。花屋では生花のアレンジメントの器として給水スポンジをセットし使用しますが、ご家庭では小鉢に剣山、ペットボトルやコップを見えないように籠の中へ入れて素敵な花器に変身させることができます。
かごは造花を飾る器としてもベストマッチ。造花の人工の質感を自然素材の籠がナチュラルに中和してくれます。共に軽量素材なので高い場所に置いても安心。小さなお子様やペットのいるご家庭、高齢者や体の不自由な方にもおすすめな籠&造花。
工夫次第で実用的でおしゃれなインテリアになるかごバッグ。外出用にも人気なかごバックを家の中ではフラワーベースとして。小物入れに使う籠の目隠しに造花を飾っておくのも方法です。
伝統的な日本の器。端正な姿でそっと佇む奥ゆかしい美しさの竹籠。和の器としてだけでなく新しい発想のインテリアとして季節を生けたい器です。造花のフラワーベースにもお勧めです。
見せる収納として便利なバスケットですが生活感がでてしまうのが玉に瑕。バスケットに造花を入れておくだけでおしゃれなインテリアに変身します。ちなみにバスケットとかごは同義です。
布・ワイヤー・紙箱
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