造花の赤いバラ。とても立派で豪華なバラです。手入れの行き届いたバラ園で一瞬しかお目にかかれないようなバラ。本物のバラだったら入手することはまず不可能な逸品のバラです。
開花のバラだけでなく蕾や枝葉、そして棘までの表現がこまかい。質感こそ造花ですが本物のバラを観察しつくしての製品化だろうなと思われるリアリティー。
ウェディングの花ではないのですが、バラの大きさとニュアンスを伝えるべく165センチくらいに設定したマネキンと造花を対比させてみました。
まずは大きさを伝えたかったので、直立の姿のバラで撮影しましたが、自然のバラがまっすぐにきっちりと立っている姿は不自然です。この不自然さを少しでも自然に近づけることを意識しながら造花は飾ってくださいね。上へ上へと伸びながらも雨風にさらされ、ゆらりと右往左往しながら、たわわな花の重さで枝がたわみつつも、それでも上を向こうとする姿が自然の花の美しさです。
大輪でとてもゴージャスな造花の薔薇です。薔薇園で咲き誇る大きなアーチの薔薇みたいなので、そんな表現にするには花の背中の向こう側にある枝先を前方に180度回して手前に持ってきます。造花の茎は針金が入っているので自由自在に花姿をあやつれます。
上下の写真で、バラの表現が違うことに気がつく人は花を扱うセンスあり。造花の茎は針金であることを生かすということが造花を美しく見せるポイントです。